認めよう。前回のスクリーニングでは私情を挟んでしまった。さらに上昇トレンドの認識が甘かった
珍しく謙虚!?
っていうか、小型株集中投資のスクリーニングしてると、社長がパパより全然年下だったり、社員の平均年齢がパパよりずっと若いのに年収高かったりでメンタルやられる……
タフでなければ生き残れない世界や……
要約
小型株集中投資の教科書を片手に銘柄スクリーニングをおこないます。私情を挟まない厳選な調査の結果、モイ(5031)を購入。実際の選定過程、情報収集に便利なオススメサイト、決断に至った紆余曲折を紹介します。ご参考にしていただければ幸いです!
小型株集中投資スクリーニング
小型株集中投資に挑戦中。教科書に沿ったスクリーニングの結果、note(5243)を購入するも2か月ちょっとで約1割の損益を出しました。ダメージはそれほど大きくないけど、当初の目論見、特に上昇トレンドの意識が甘かったと考え、すでに撤退済みです。最終的に7,000円の損失。
ということで今回は2回目となるスクリーニングの紆余曲折を示します。上昇トレンドに注意したことと、私情をなるべく挟まないようにしたことがポイント。……のはずが相変わらず私情は排除できなかったのですよ。しょうがないよ、人間だもの。
↓note(5243)の再スクリーニングはこちら。悪くはなかったと思ってます。
実践スクリーニング法
小型株集中投資の教科書
今回参考にさせていただく教科書は主に以下の2つ。
「お金知識ゼロ~」の方は先生と生徒形式の入門書的な本。「~バイブル」の方はもうちょっと踏み込んで書いてあるステップアップ本です。他にも色々あるけど、今回はこの2つをメインに読みつつスクリーニング。
上場年、時価総額、トレンドで絞る
教科書「お金知識ゼロ~」には『「小型株1銘柄投資」銘柄選定チェックリスト』が載っています(p.106)。これは上場年、時価総額、商品、トレンド、社長、株主、社員①、社員②という8つの面から銘柄を確認するリストです。条件はここで紹介できないので、詳しくは教科書をご参照ください。
チェックリストを使って、まずはざっくりと銘柄を絞っていきます。
みんかぶにアクセスして、メニューから「銘柄を探す」⇒「銘柄スクリーニング」と進みます。スクリーニング機能は色々なサイトにありますけど、微妙に検索項目が違うので注意。みんかぶなら登録なしで色々調べられるのもありがたい。
「最低投資金額」は「指定なし~6万円」としました。……お小遣いではこれが限界。「時価総額」は教科書の値を入力。「+検索条件を追加する」をクリックすると項目を増やすことができます。ここでは「上場年」と、下の方にある「株価騰落率:前月比」を選択して「検索条件を決定する」。
新たに出てきた「上場年」項目には教科書の値を入力。ここが今回のポイントなんですけど「株価騰落率:前月比」で上昇トレンドにある銘柄のみを選びたい。ここは思い切って「10~指定なし%」としました。最後に「検索する」です。
僕がやった時(2024年3月5日)にはこの時点で20銘柄が出てきました。たった20ですから、この後のチェックはかなり楽チンです。「株価騰落率:前月比」でもって有望株を除外してしまっている可能性はありますけど、そんなこと言い始めたらキリないしー。
トレンドが青信号かどうか確認
ここからさらに銘柄を選定するには、もう少しトレンドを細かく見るのが手っ取り早いと思っています。文字情報に比べて画像の方がパパっと判断できそうじゃね? 具体的には教科書「~バイブル」に書いてある上昇トレンドの青信号かどうかを確認しました(p.135)。
チャートの確認もみんかぶでできますけど、たくさん確認するなら株探がオススメ。……株探もbyみんかぶ、って書いてあるから同じかもだけど。
画面上の方にある「検索ウィンドウ」に銘柄コードを入力。
続いて「チャート」タブを選択すると、指定銘柄のチャートが出てきます。画像は先ほどの検索結果一番上に出てきたアースインフィニティ(7692)のチャートです。
株探では「チャート」タブを選択した状態で「検索ウィンドウ」に別の銘柄コードを入力すると、その銘柄のチャートが出てきます。サイトによってはいちいち銘柄トップ画面に移動してしまい、チャートを出すのにひと手間余計にかかります。その点で株探は便利、確認作業がサクサク捗る。
また、株探の移動平均性デフォルト設定が教科書「~バイブル」と同じなので、確認しやすいってのも利点。いちいち設定変えるとか大変だしー。こんなに便利なのに、やっぱり登録なしで使えるのですよ。
こうやってサクサク確認していくと、初期検索の「株価騰落率:前月比」はOKだったのに、青信号ではない銘柄がけっこうありました。また、検索結果には投資信託的な銘柄も含まれていたので、これも除外。ここまでで7銘柄に絞り込めました。
教科書見ながら株主チェック
お次は株主のチェック項目です。ここではバフェット・コードのお世話になりました。
トップ画面で銘柄を入力すると、各銘柄の企業概要が出てきます。企業概要の他、大株主と役員の項目があるので簡単にチェックできちゃいます。ここでは2つの銘柄が脱落。バフェット・コードにはその他にも、便利な機能がたくさんあります。
特に凄いのが、株価変動の当日にあったイベントを表示してくれる機能。急騰、暴落の理由をサクッと調べられます。同じく、類似企業比較も超絶お役立ち機能。なんとなく伸びしろが見えてきます。今回僕がおこなった程度のスクリーニングなら、やっぱり登録なしで使えるのですよ。
メンタルやられる社長、社員調査
ここまで確認したら、次のステップは商品です。これはまあ問題ない。いずれも感心するくらい魅力的な商品、サービスが並んでいます。問題は社長、および社員の調査。これはメンタルやられます。社長が僕よりずっと若いのも地味に応えるけど、社員が僕より若いのに高給取りだったりして凹む。
凹みながらも頑張って調べた結果が以下の表です。
コード | 銘柄 | 上場年 | 時価総額 | 商品 | トレンド | 社長 | 株主 | 社員① | 社員② |
7692 | アースインフィニティ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
4484 | ランサーズ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ |
4170 | Kaizen Platform | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
5031 | モイ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ |
4179 | ジーネクスト | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
もちろん詳細は書けませんが、『「小型株1銘柄投資」銘柄選定チェックリスト』に基づいています。ここまでチェックして残った銘柄なので、だいたい〇。◎は特に魅力的に思えた項目。以降でそれぞれの細かい内容を示しつつ、さらに精査していきます。
それぞれの銘柄を個別に精査
アースインフィニティ
エネルギー小売りの会社。業績は年で見ると増収増益、期で見ると減収減益。類似最大手は中部電力で時価総額14,370億円、これはムズイとしても、10分の1に成長したら10倍弱。2/16に風力発電のIRニュースがあり、これを機に株価が急騰しているけど、大物トレーダーが煽っているという噂がある。
10倍弱は魅力的な数字だけど、さすがにちょっと厳しそう。なにより怪しい噂があるので、初心者にとってアースインフィニティは適当な銘柄ではないと判断しました。爆死覚悟で大勝負できる上級者ならアリかも。
ランサーズ
クラウドソーシングを提供。3Q累計売上高が減っていて、今期予想はかなり弱気。競合はクラウドワークス(時価総額276億円)で、同程度まで行ったら5倍。2/13に丸井グループとの業務提携を発表していて、株価が出来高を伴って急騰した。
ランサーズは魅力的項目がかなり多くて、購入する価値は十分あると考えました。
Kaizen Platform
みんな大好きDX支援。増収で、赤字縮小だけど減益予想。類似最大手Macbee Planetは時価総額674億円、ここまで行ったら13倍くらい。2/14の決算短信、説明資料発表を機に株価が上昇しているけど、出来高はそれほどでもない気がする。
株主もちょっと気になったんだけど、株価上昇が出来高を伴っていない点が気になった。正直、出来高がどれほど重要かがわかっていないんだけど、それを確認する意味でも今回は見送ることとしました。
モイ
ライブ配信、ツイキャスの会社。売上高は減少なんだけど、大幅増収。類似のライブ配信大手ANY COLORが時価総額2,000億円だから、10分の1くらいに成長したら株価5倍。2/13に業績予想を修正していて、これを機に出来高を伴って株価が上昇した。
モイもかなり魅力的、賭ける価値は十分にあると見た!
ジーネクスト
顧客対応をクラウド化してくれる。増収、赤字縮小なんだけど、それほどでもない印象。類似最大手プラスアルファ・コンサルティングの時価総額は1,000億円、10分の1まで成長しても7倍。2/9に決算短信を発表して株価上昇。
これまた株価上昇に出来高を伴っていない点が気になる。今回は見送って、しばらくチェックして出来高と成長がそれほど関係なかったら、今後の対応を考える。
決戦!ランサーズvsモイ
業績
残った2社はなんとなく似ている気がする。歴史はあるけど最近イマイチ調子が出ない、みたいな。ランサーズは日本初のクラウドソーシングらしい。でも現状クラウドワークスの5分の1。ツイキャスは昔からあるしシェアも大きいけど、景気が良いのはグループ運営の方みたい。
ということで残念ながら業績では勝負がつかない。正直、今後しばらくして業績がもっと良さげな会社があったらそっちに乗り換えるべきじゃね? って気がしないでもないレベル。残念。
市場規模と伸びしろ
ランサーズの2024年3月期第3四半期決算説明資料を見ると、2020年の市場が500億円で、2030年の市場が1兆円らしい(p.32)。ランサーズは2023年3月時点で、このうち113億円を押さえている。今の市場規模がざっくり1,000億円くらいだとしても伸びしろ十分。今後はもっと伸びるわけだ。
……なんだけどちょっと気になるのがAIだよね。ランサーズが扱うセミプロ的な仕事って、真っ先にAI生成のダメージを受ける予感。文章とか、イラストとかヤバそう。だからこそ、ランサーズもAI許可・制限とか、DX支援とか言ってるんだろうけど。
対して、モイの2024年1月期第3四半期決算説明資料だと、2021年集計からの推計値で1,400億円、2026年は1兆円越えらしい。モイの売上高は2023年1月期で66億円。市場の成長的にはクラウドソーシングよりも、ライブ配信のほうが速いっぽい。
残念ながら、上記金額にはギフティングや関連グッズの購入費が含まれるので、モイが狙えない部分もある。それにしたって、市場規模と伸びしろで考えるとランサーズよりもモイに軍配が上がりそう。
社長
動画を見た感じだとランサーズ社長の方がエネルギッシュに見える。何よりこの人の容姿が魅力的だ。つぶらな瞳と立派な鼻、縦長の輪郭。息子が昔好きで、家族でハマった「こびとづかん」に出てきそうな印象。……なんと我が家には2,000円もする「こびと大図鑑」があります!
CEO checkerでランサーズ社長を調べると、小学生の頃にビックリマンシール転売とか、二十歳そこそこで年収3,000万とか、色々とエピソードがスゴイ。ちなみにリンク先は髪の毛短いけど、長い頃のイメージはバイブスマダラ。
対するモイ社長はちょっと大人しめな感じ。ただし経歴はやっぱり凄くて、同じくCEO checkerのモイ社長ページを見るとパソコン雑誌「月刊I/O」でコラムを書いていたとか、Google共同創業者ラリー・ページと一緒に勉強していたとか。
どっちもスゴイけど、どうやら社長勝負は僅差でランサーズが勝つみたい。……あ、これめっちゃ私情だわ。
社員①
『「小型株1銘柄投資」銘柄選定チェックリスト』の中で最も調べるのが難しいのが、社員①の項目です。具体的な内容は紹介できないんだけど、これだけはネットで検索しても中々出てこない。noteみたいにネットでの情報発信に関わる会社ならまだしも、個人情報に近いからあんまりさらさない?
中々出てこないなりに、僕が代用として用いているのが初任給です。たぶんこれは社員①項目と相関がある、……はず。年収マスターで調べると、ランサーズの推定初任給は25万円で、モイの推定初任給は36万円。社員①の項目はモイの大勝と見て良さげ。
株価上昇のイベント
直近の株価上昇を調べてみると、両社ともに出来高を伴っている。なんだけど、イベントの内容がちょっと違う。
ランサーズは丸井グループとの業務提携発表によって株価が上がっている。たしかに丸井と組んだら業績アップ効果大きそうだけど、まだ実績が出ているわけではない。今のところは期待先行での株価上昇ってことですな。
一方のモイは業績予想の修正により株価が上がっている。これまた予想であって確定ではないんだけど、そこまで不確実な情報ではない、実績に基づいた株価上昇だと思う。……予想を外したらダメージでかそうだけど、その時はもうしょうがない。
以上より、株価上昇イベントに関してもモイが優勢な感じ。
私情
私情は挟まないと誓ったけど、調べているといろいろ気になることは出てくる。しょうがないよね。人間だもん。
・ランサーズ社長が「こびとづかん」に出てきそうで気になる。
・勘が鋭い息子にモイの話をチラッとしたら「僕そこに投資したい!」と言った。
・ランサーズはラノベ挿絵関連で以前ちょっと調べたから愛着がある。
・教科書(同一著者の別の本)によると、これからのキーワードは共感とか繋がり。
関連して推し活とか、ライブとかが気になるので、モイ有利。
私情だけにまとまりに欠けるけど、ここは五分五分なイメージ。
モイに決めました!
色々考えた結果、モイ(5031)を購入することに決めました。ランサーズは社長が魅力的だけど、モイは市場規模から考えた伸びしろ、社員①項目、株価上昇のイベントで勝っていると判断した。ということで早速ポチッとな。
予算6万円に対して、200株買って6,0200円……。実際のところ僕のお小遣い+Tポイントパワーで、ギリギリセーフでした。具体的に言うと僕の今月のお小遣いは63円になりました。
早速ちょっと上がってます。これはまあ、上昇トレンドにある銘柄だから当然と言えば当然。
問題は3月13日が決算なことですよね。業績予想の修正によって株価が上がったわけですから、期待に満たない決算内容ならば下がる。そんなことプロは百も承知でしょうから、上手いことやってくれると信じてます!
いずれにせよ、サイは投げられた。以降は今後のシナリオとして、どの程度のタイムスパンでどの程度成長するか、どんな出来事が予想されるか、どこまで上がったら利益確定するか、どこまで下がったら損切りするか、などなどを考えていきます。
もうお小遣い無いんで、是非業績&株価アップしていただきたい。よろしくお願いします!
まとめ
小型株集中投資の教科書を片手に銘柄スクリーニングをおこないました。私情を挟まない厳選な調査の結果、モイ(5031)を購入。実際の選定過程、情報収集に便利なオススメサイト、決断に至った紆余曲折を紹介しました。ご参考にしていただければ幸いです!
↓頑張ってスクリーニングしたのに一週間後に撃沈。
↓その他の教科書については以下を参照。
↓結局noteの損失は7,000円でしたよ。次こそは! ということでモイに期待。
↓見返してもnoteの業績はわりと右肩上がり。だけど下がるんだからムズイ。
↓FiNANCiEも共感とか繋がり関連だよね。
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